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抗加齢医学会講習会レポート(2・24)

先日行われました、抗加齢医学会講習会のレポートを書いています。

筋肉のアンチエイジング:高齢者こそ運動を

1. サルコペニアとその弊害
〇サルコペニアとは加齢に伴う筋機能の低下減少。サルコペニアによって筋力低下、歩行速度が落ち、転倒の危険、骨折の危険がある。またアミノ酸供給が落ち、組織回復低下する。内臓脂肪の増加、インスリン抵抗性があがり、2型糖尿病となる。
〇骨格筋タンパク質の代謝:一日の間に同化、異化がある。アミノ酸摂取により高齢者はタンパク質合成速度があがる。(若年者よりも)アミノ酸と糖質同時に摂取では高齢者はタンパク質合成速度はあがらない。ところが高齢者に有酸素運動を加えると若年者と同じ反応となる。

2. レジスタンス運動
〇単回のレジスタンス運動により筋タンパク質合成速度は徐々にあがっていく。そして2日間もつ。
〇高齢男性を対象としたレジスタンス・トレーニングを行い検討した。週3回最大運動量の70%を12週間行う。⇒結果:最大筋力が増大、骨格筋量増加、骨代謝マーカー増える。成長ホルモンとテストステロンとの相関性はなさそうである。筋内のステロイドホルモンは増える。
〇運動はmTORを介してタンパク質合成となる。つまり筋肥大はmTOR をいかに活性化するかがキーである。

3. 運動指導の実際。
〇アメリカスポーツ医学会のプロトコールはすこしきつい。⇒高齢者が続けるのは
むずかしい。 
〇運動強度の問題:けがの危険性が増加する。回復時間が長期化。参加者の維持力低下
〇運動強度を強くしなくても日常生活上は十分なのだ。
〇運動強度が低くても回数が多いければ、同じ効果が得られる。たとえば、70Kgを 10回と50Kgを14回は同じ効果(筋力と筋肥大程度)
〇またレジスタンス運動により骨代謝が改善するのだ。
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抗加齢医学会講習会(1月20日)レポート その3

先日(1月20日)行われました、抗加齢医学会講習会のレポートを書いています。

カロリー制限とサーチュイン遺伝子

〇現在平均寿命が延び男性79歳女性86歳となったが、健康寿命は男性73歳、女性78歳でこの差は介護を要する年がある。
〇寿命を延ばす方法、老化関連疾患を防ぐ方法⇒実験的に検証された唯一の方法それはカロリー制限。2009年に報告されたサルの実験:caloric restriction delays disease onset and mortality in rhesus monkeys, science 10 july 2009; vol.325 no.5937 pp.201-204
(後日反対意見の論文も出された。Nature 489;318-321,2012)
〇カロリー制限したサルは老化関連疾患になりにくく寿命も延びた。その他酵母、線虫、ハエ、マウスで寿命も延び、健康にもよい影響があるとの結果である。ヒトは寿命に関しては不明であるが肥満糖尿病、高血圧、癌についてはよい効果があるとのこと。
〇ヒトにおいてのカロリー制限は?老化を遅らせるだろう。では、なぜ?
動物でSRIT1が必要とわかったがヒトでは活性化されるのだろうか?
〇25%のカロリスで検証した。3週間7週間の観察で骨格筋のミトコンドリアが増える。
〇現代は飽食の時代。肥満が増え、メタボが増え、糖尿病が増えている。
〇メタボ・糖尿病ではSRIT1の働きが悪いようである。SRIT1のタンパク発現量、mRNA発現量をみると低い。
〇では、飽食の時代はSRIT1が働くなくてもよくなったのか?
〇そもそもSRIT1は、NAD依存性脱アセチル化酵素:細胞機能の調節因子のスイッチ⇒ONで抗炎症、抗酸化ストレス、オートファジー、ミトコンドリア・バイオジェネーシス、抗アポトーシスつまり細胞機能の発現が進む
〇SRIT1はさまざまは疾患を防ぐ可能性がある。:動脈硬化、高血圧、糖尿病、脂肪肝、アルツハイマー、パーキンソン、ハンチントン舞踏病、認知症、閉そく性肺疾患、腎臓病、炎症性腸疾患。
〇元気なミトコンドリアを増やす。ミトコンドリア・バイオジェネーシスを起こす。
〇オートファジー機能の活性化:異常タンパク質や古いミトコンドリアを除去すること
〇みんなが持っているSIRT1.これをオンにするには?①カロリー制限②運動③薬剤・レスベラトロールなど
〇カロリー制限の実際:まず推定エネルギー必要量を知る。推定エネルギー量=基礎代謝量×身体活動レベル。基礎代謝量=基礎代謝基準量×体重。基礎代謝基準量とは20代男性 24、20代女性 22.1。30代40代男性 22.3、女性21.7。50代60代男性21.5.女性 20.7。
70歳以上 男性21.5 女性 20.7。身体活動レベル 低 1.5.普通 1.75. 高い 2
〇カロリー制限75%はこの推定エネルギー必要量×0.75
計算が面倒なので男性1800Kcal.女性1500Kcal
カロリー制限をしない方がよい場合:痩せている人BMI18.5以下。65歳以上で職が細い人。
〇カロリスをうまく続けるために夕飯を早く終了させ、空腹時間を長くする。夜間アンチエイジングは行われる。
〇食べ方の工夫:食後高血糖を急上昇させない。単純糖質を避ける。白い飯、パンを避ける。麺類ならパスタ、そばを選ぶ。おかずを先に食べ主食は最後に。タンパク質の摂り過ぎを避ける。脂質は魚の油やオレイン酸から。
〇レスベラトロールについて:抗酸化作用。SIRT1活性化作用。肥満の人が150mgを30日とったらカロリスのような効果あり。

抗加齢医学会講習会レポート その2

先日行われました抗加齢医学会講習会のレポートを書いています。

アルツハイマー病について

〇アルツハイマー病とは脳の海馬がやせていく病気で3つ特徴がある。
脳内病理①老人斑(ベータアミロイドAβ)②神経原線維変化(リン酸化タウ)③神経細胞死(結果、脳萎縮)
〇アルツハイマー病モデルマウスからわかったこと:ヒトAPP過剰発現、変異PSIを有するマウス(PSAPPTgマウス)このマウスは老人斑は無数にあるが、神経細胞は死んでいないのだ。遺伝子変異があって老人斑ができたとしても脳神経細胞死にいたるにはそこになにかが必要。Aβワクチンをこのマウスに打つと老人斑が消えるのだ。しかし認知機能は悪いマウスになっている。
〇アルツハイマー病の診断:長谷川式スケールなどの記憶検査。立方体模写。MRI。SPECT(脳血流イメージ)。アミロイドPET撮影。
〇実はアルツハイマー病は発症25年前よ脳髄液のAβが低下。15年前より脳内のAβ蓄積。10年前より記憶の中枢海馬の萎縮などがある。つまり40,50代から静かにひっそりと病気は始まっているのだ。
〇では予防にどうすればよい。⇒わかっていないのだ。しかし生活習慣病との関連が言われている。
〇糖尿病患者のアルツハイマー発症リスクは2~3倍。高血糖、高インスリン血症、AGE、酸化ストレスなどが脳に病変をおこす。
〇アルツハイマーと関連する因子:生活習慣病。教育歴。バイリンガルかモノリンガルか。頭部外傷既往。身体運動量。
〇1年間の有酸素運動で海馬の体積増大。運動は高脂肪食による老人斑の増加を改善する。
〇運動によりネプリライシン(neprilysin)が活性化これはAβを分解する?と言われている。
〇2011年、“7つの生活習慣病改善”がアルツハイマー病を予防すると発表。この結果、世界に3400万人の半数にこの因子が関連あると明らかになった。これらの因子の25%改善で世界中で300万人予防できると考えられたと。それは1、低学歴。2、喫煙。3、低身体運動量。4、うつ病。5、高血圧。6、肥満。7、糖尿病。
〇修道女研究678人の修道女を研究。若い時から、本を読み、よい文章(密度の濃い文章)を書いている人は認知症になりにくいとの結果。またアルツハイマーの症状がなくても死後解剖してみると病理学的に老人斑があった人がいた。
〇とりあえず今できること:適度な運動。高血圧管理。肥満防止。糖尿病の管理。脳の外相に注意。禁煙。若いときからよく勉強して脳の予備能力を鍛える。
〇脳内病理:βアミロイド前駆体タンパク質⇒アミロイドβタンパク質(Aβ)が細胞外に放出⇒細胞外でAβ凝集、老人斑形成⇒タンパクの異常リン酸化、神経原線維変化形成⇒神経細胞死⇒脳内アセチルコリン減少⇒認知症
〇アルツハイマー病治療:根本治療はない。神経細胞死を予防するメマンチン
アセチルコリン減少を予防するコリンエステラーゼ阻害薬が発売されている。4剤ある。
ドネペジル(アリセプト)、ガランタミン(レミニール)、リバスチグミン(リバスタッチ)、メマンチン(メマリー)。
〇早期発見早期治療で、完治はしないが症状をやわらげる事ができる。

抗加齢医学会研修会レポート その1

先日行われました抗加齢医学会講習会のレポートを書いています。
エピジェネティクスと老化

〇エピジェネティックスとは:DNAの塩基配列の変化を伴わず細胞分裂も軽症される遺伝子機能を研究する学問分野。主な制御機能はDNAメチル化、ヒストン装飾、クロマチン構造変化。
〇ジェネティックスとは:DNAの塩基配列を基にした遺伝子機能の研究。ヒトは数百種類の異なる細胞から構成され、それぞれの細胞腫に特有の遺伝子セットが発現しておりその他の遺伝子は休眠状態となっている。同じゲノムを持ちながら種類が異なる細胞間でなぜ発現が違うのだろう?
〇生物は自分と同じものを作り出す能力がある。哺乳動物は200種類60兆個の細胞からできている。遺伝子のメインスイッチのオンオフ切り替えは細胞の種類によって違う。
〇メインスイッチのオンオフ切り替えとはDNAのメチル化非メチル化のことである。
〇転写因子による制御はDNAとヒストン複合体がほどかれた状態で働く。つまり転写因子が働く前にDNAヒストン複合体の構造が変化する必要がある。この構造変化こそがエピジェネティック制御の主役である。
〇ゲノムDNAメチル化:広範な生物種のさまざま生命現象に関与。DNAのメチル化パターンはゲノム中の遺伝子の種類によって異なる。まちゃ一度分化して種類が決まった細胞が増殖していく時メチル化パターンは継承される。メチル化パターンの変化や継承の主役はDNAメチル化酵素である。現在5種類知られている。
〇DNAメチル化酵素活性には1、シトシンが新たにメチル化される。De novoメチル化活性。2、新たに合成するDNAに写し取る維持型メチル化活性がある。
〇DNAメチル化とヒストンアセチル化は別々に研究されてきたが、DNA/ヒストン複合体なので密接に関係している。
〇DNAメチル化検出方法は制限酵素を用いる方法と化学反応法がある。
〇がんの原因としてがん抑制遺伝子の不活性化が知られている。最近、がん抑制遺伝子がDNAメチル化により抑制され不活性化していることが明らかになってきた。p16遺伝子(乳がん、胃がん、大腸がん、前立腺癌など)、CDH1(膀胱がん、乳がん)など。
〇発生や細胞の機能をつかさどる重要な遺伝子がエピジェネティック制御を受け細胞の種類に応じた遺伝子の使い分けが可能になっている。
〇DNAメチル化プロフィルは細胞の種類に特有である。発生、分化、内分泌系、代謝系、免疫系、神経系などさまざまな生体制御の基礎になっている。DNAメチル化酵素やヒストン修飾酵素あるいはこれらの酵素の基質や補酵素さらにこれらの分子の細胞内移動や分子修飾が影響を受けた場合、細胞は変化をおこし、がんなど疾患原因になる。
〇加齢とともにエピジェネティック制御が変化することと神経・免疫および循環器疾患などとの関連も指摘されている。一般の慢性疾患もエピジェネティック制御の異常が原因ではないかと研究されている。

キレーション治療セミナー レポートその3

先日行われましたキレーション治療セミナーのレポートを書いています。

なぜ今消化管ケアなのか?

〇腸管上皮の主要機能:栄養素の吸収。バリア機能。受容、伝達、応答機能
〇腸は第2の脳と言われる。:自前のエネルギー産生。独自の処理システムがある。神経伝達物質の合成(セロトニン、GABA)。最大の免疫器官。
〇腸内細菌:大腸内に生息、1000種、100兆個、1人当たり1Kgビフィズス菌、ラクトバチルス菌など。
〇腸内にはどんな菌がどれくらいいるのか。:善玉菌(20%)ビフィズス菌、ラクトバチルス菌。悪玉菌(10%)クロストリジウムなど。日和見菌(70%)バクテロイーディス、大腸菌。このバランスが大事!
〇年齢によって腸内細菌が移り変わる。ビフィズス菌が減り、ウェルッシュ菌が増える。なぜかというと腸の働きが鈍くなり、唾液がへるから。
〇腸内細菌の働きとは:①腸管免疫系の発達と活性化②病原菌の増殖抑制③腸管上皮細胞の活性化④腸管神経系、内分泌系の活性化。
〇腸内細菌の共存の破綻は疾患を招く。アレルギー疾患、癌、動脈硬化など
〇アレルギー患児には腸内に善玉菌が少ないことがわかっている。
〇腸内細菌と肥満、癌、自閉症は関連があることがわかっている。
〇腸は免疫系や神経系を持ち、自ら考え行動している。①悪い菌と良い菌を識別する。②ぜん動運動をコントロールする。③食物の味がわかる。④脳に指令を送る。
〇腸は最大の免疫器官である。全長7m、表面積テニスコート1面分、免疫細胞の60%が集中する。100兆個の常在腸内細菌と共存。病原菌は排除するが、善玉菌は共存する。栄養素を選択的に吸収する。腸内共生菌は腸管免疫系を発達させる。
〇腸から全身に活性リンパ球や抗体が送られる。この時レチノイン酸がホーミングに関与する。IgAは腸管の常在菌によって作られるもっとも多量な抗体である。腸内共生菌は免疫系によって排除されずむしろその機能を強化する。
〇プロバイオティクス(整えておくと体の調子がよくなる微生物)、プレバイオティクス(その効果を助ける物質)の話:主なプロバイオティクスはラクトバチルス菌、ビフィズス菌。これらの菌を経口投与して腸管免疫をよくして感染症、アレルギー疾患を予防しようという考えがある。プロバイオティクスにより貪食細胞も得意的に病原体を認識する。ファゴサイトーシス、NK活性、αIFNも増加させる。インフルエンザ予防効果もある。
〇プレバイオティクスとは:腸内フローラのバランスを改善して免疫機能などの生体機能を調節し、疾病の予防治療が可能な非消化性食物成分。オリゴ糖、食物繊維など。
〇オリゴ糖の作用:胃小腸で消化されず大腸に届き腸内細菌を増やし短鎖脂肪酸生成しぜん動運動促進する。つまり免疫能力があがる。
〇食物繊維一日摂取量が27gが理想的、減ると喘息、うつ病が増えるデータがある。
〇消化管改善プログラム4Rとは:身体の防御機能の最前線である消化器系の健全性を取り戻し保つこと
〇4R除去remove:有害物質を除去
〇4R補てん replace:消化因子を補てん
〇4R 植菌reinoculate:菌種を適正補給腸内菌そうのバランスを改善する。症状にあわせて特定の菌株を選ぶ
〇4R 再生regenerate:消化管粘膜を再生してバリア機能を維持
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アンチエイジング新潟

Author:アンチエイジング新潟
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