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7月2日アンチエイジング勉強会について

さる7月2日アンチエイジング勉強会が開催されました。
7月2日スナップ

小松雅明先生、白澤卓二先生というなんとも魅力的なお二人のご講演でした。
以下、簡単にまとめてみました。

小松雅明先生のご講演より
オートファジーは細胞外環境に応答して出現した隔離膜が伸長して細胞質成分をランダムに
取り囲んだ脂質二重膜構造体(オートファゴソーム)が形成される過程と、
生じたオートファゴソームにリソソームが融合して内容物を消化する過程から構成されている。
この分解系は、オートファゴソーム内に取り込まれた細胞内タンパク質をアミノ酸にまで
分解することができる基本的に非選択的な大規模分解系であり、新しい膜形成と連動している
巧妙かつ複雑な細胞内分解機構である。このシステムは、栄養飢餓により激しく誘導されることから
、自己タンパク質の分解によるアミノ酸供給を介した究極の生存戦略と考えられる。
一方、高等動物においては栄養が豊富な状態においてもオートファジーは恒常的に
起こっている。この栄養条件にかかわらずに起こる恒常的なオートファジーによる分解は、
タンパク質やオルガネラの品質管理を担うと考えられ、特に老廃物の除去が生存に必須と
考えられる非分裂細胞において重要な役割を担うと考えられている。また、
非選択的分解経路と考えられてきたオートファジーに選択的なタンパク質識別機構が
あることも明らかになりつつある。本講演では、高等動物におけるオートファジーの
生理機能およびヒト疾患との関連を紹介したい。(小松先生ご本人の抄録より)

追加です。
注目すべきは飢餓状態の時に発動するシステムのようなオートファジーではなく、
恒常的に起こっているオートファジーの話は目からウロコだと思った。そして、
この仕事は今一番 担っているのが小松先生なのだそう。

白澤卓二先生のご講演より
脂肪酸とは
炭化水素のモノカルボン酸で炭素数が2-4個のものを短鎖脂肪酸、5-12個のものを
中鎖脂肪酸、12個以上のものを長鎖脂肪酸という。今回は中鎖脂肪酸の話である。
中鎖脂肪酸は、小腸から吸収され門脈から肝臓に取り込まれ、代謝されエネルギー
として使われるので脂肪細胞に脂肪として蓄積されないという特徴を持つ。
アルツハイマー病との関連であるが、アルツハイマー病の脳ではグルコースがうまく
使えていないことがわかった。そこで第2のエネルギー源であるケトン体が注目された。
通常私たちの体は飢餓状態ではないので、ブドウ糖がたくさん存在し、ケトン体は出現しにくい。
ところがブドウ糖がたくさんあっても中鎖脂肪酸をとると、ケトン体が効率よくできるのだ。
中鎖脂肪酸を多く含むのはココナッツオイル。実際、アルツハイマー病の人に摂取してもらうと、
認知機能が改善した。
白澤先生ご自身もケトン体を増やす生活をこころがけており、ケトン体測定器でいつも
測っておられる。ココナッツオイルも持ち歩いているそうだ。このようなケトジェニックな生活
になれてくると、食後血糖値がさがって眠くなるようなことはなく、だるさもない。
朝、寝覚めもよいとのことである。

私見であるが、アルツハイマー病の治療で検索すると中鎖脂肪酸はまだ一例報告のレベルなので、
これから解析がまたれる領域なのだろう。と思う。
アルツハイマー病は認知症の半分以上を占める。
近い将来認知症患者は何百万人規模で増えるとのことなのでとにかく治療がまたれる今日なのだ。

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