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"脳を鍛えるには運動しかない"を紐解く その8

ジョン・レイティ著“脳を鍛えるには運動しかない”を紐解いています。

第一章 革命へようこそ
第二章 学習
第三章 ストレス
第四章 不安
第五章 うつ 
第六章 注意欠陥障害
第七章 依存症
第八章 ホルモンの変化
第九章 加齢
第十章 鍛錬

第八章 ホルモンの変化

ホルモンは一生を通じて私たちの行動、性格、気分を大きく左右する。
産後のうつ、月経前症候群(PMS)はホルモン量によるのではなく、
ホルモン変化による神経化学的変化に対する感受性に起因するようだ。
エストロゲン、プロゲストロンは大脳辺縁系におけるセロトニン、
ドーパミンの受容体の発現を促す。最近、エストロゲンは
脳由来神経栄養因子(BDNF)の生産を促していることも確認された。
BDNFはセロトニンの生産を促す。ホルモンと神経伝達システムの関わりは
ますます重視されつつある。2004年、月経前不快気分障害の女性と
そうでない女性の脳をPET(陽電子放射断層撮影装置)で比較する研究がなされた。
月経前不快気分障害の女性はトリプトファン(セロトニン前駆物質)
を前頭前野でうまく取り込めないことがわかった。運動は月経前症候群(PMS)の症状を
緩和する。運動をすると血液中トリプトファンが増え、
脳内のセロトニン濃度が上がる。また運動にはドーパミン、ノルアドレナリンBDNFの
バランスを整える効果もある。エストロゲン、プロゲストロンはグルタミン酸、
γアミノ酢酸の調節にもかかわっている。2002年以降、米国産婦人科学会は妊婦と
産後の女性に対し、中等度の有酸素運動を日に30分やることを進めた。
有酸素運動がうつ症状を抑制することは多くのことが分かっている(第五章参)。
産後のうつはエストロゲンの急激な減少が関与しているらしい。
運動は産後のうつ症状を改善させる。また生活のペースを取り戻すのに一役かっている。
閉経は大きな変化を女性に及ぼす。エストロゲンとプロゲトロンの生産が衰え、
散発的になってくる。閉経後の女性に運動はすばらしい効果を及ぼす。不調を整え、
認知機能を抑制する。ホルモン補充療法の見直しが始まったのは、2002年からで、
米国国立衛生研究所が実施した調査ではホルモン補充療法を受けている女性は、
そうでない女性に比べて、乳がんの発症率が26%、脳卒中41%、心臓病29%高かったのだ。
このニュースで何百万人の女性がホルモン補充療法をやめてしまった。
ホルモン補充療法の代わりに運動をおすすめする。オーストラリア、
クイーンズランド大学の調査では883人の女性(45~60歳)の中で、運動している人は、
うつの身体的、精神的症状がきわめて少なかった。2001年、ケベック州ラバル大学で、
4615人の熟年層を対象にした調査では運動していた65歳以上の女性は認知症になる率が
他と比し50%低かった。人間を対象にした調査報告では認知機能の低下を運動
によって予防するのにエストロゲンは必須ではないことが示された。イリノイ大学、
クレーマーらが2005年発表した結果によれば、ホルモン補充療法短期受けた女性は、
全く受けなかった人、10年以上長期受けている人よりも心理テスト、最大酸素摂取量、
前頭前野の皮質体積も大きかった。つまりホルモン補充療法は短期では効果があることが示された。
また、クレイマーによれば運動はホルモン補充療法がもたらす効果を
より強める効果があるとのことだった。

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