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脳を鍛えるには運動しかない を 紐解く その9

ジョン・レイティ著“脳を鍛えるには運動しかない”を紐解いています。
第一章 革命へようこそ
第二章 学習
第三章 ストレス
第四章 不安
第五章 うつ 
第六章 注意欠陥障害
第七章 依存症
第八章 ホルモンの変化
第九章 加齢
第十章 鍛錬

第九章 加齢―賢く老いる
1900年アメリカ人の平均寿命は47歳だった。今日それは76歳を超えている。
CDC疾病管理予防センターによれば、75歳以上の人は平均して3種類以上の慢性疾患を持ち、
5種類以上の薬剤の処方を受けている。65歳以上ではほとんどが高血圧、
3分の2が肥満、5部の2が糖尿病だそうだ。朗報もある。疾患リスクを減らす要因の多くが
老化に伴う神経変性障害のリスクも減らすのだ。122000人の看護師を対象とした
運動調査がある。運動量によって5グループに分けている。
最も運動するグループは老後、知能が衰える可能性が20%低かった。
喜ばしいことに週1.5時間のウォーキングだけでも 全く運動しないグループよりよかったのだ。
加齢により体内は様々なストレスに対する適応力を失っていくが、
脳ではストレスによりニューロンが弱くなる。そうするとシグナルが蝕まれ、
最終的にはつながりが切れてしまう。脳の活動が減るに従って、
樹状突起は文字通り縮み、萎びていく。最初のうちはそれほど困らない。
シナプスの衰えるスピードが新たな結合の生まれるスペースを上回るようになると
問題が生じる。またBDNF(脳由来神経栄養因子)、VGEF(血管内皮成長因子)、
ドーパミンは加齢とともに減っていく。運動は脳の回路の結合を増やし、
血液量も増やす。
認知力の衰えが最も顕著なのは、前頭葉と側頭葉である。前頭葉前野が衰えると、
高度の認知機能が衰える。側頭葉は辞書のように記憶を蓄えておく場所である。
アーサー・クレーマーは普段あまり運動しない60歳~79歳の人、59人を2群に分けた。
1群はランニングマシーンで歩くグループ、もう1群はストレッチだけのグループで
観察期間は6か月。MRIの結果、ランニングマシーンの群は前頭葉、
側頭葉の皮質容積が増えていた。これは運動が衰えを防ぐだけでなく、
逆行させる可能性があるということだ。
年をとるにつれ、偏屈になっていく人がいるのは不思議ではない。
老後の人生は喪失の連続だからだ。憂うつの種はさまざまある。
うつ状態であることは海馬に有害である。常にストレスにさらされ、
コルチゾール過剰状態が続くとシナプスが蝕まれる。運動が高齢者に効果を発揮するのは、
ドーパミン量を回復させるからだ。
認知症にはさまざまなタイプがある。アルツハイマー病は炎症とアミロイド斑の
蓄積が原因、またアポE変異体をはじめ、発病に関係している遺伝子は多いが
遺伝子を保有しているからといって、発病するかどうかはわからない。
脳卒中は脳のどこかの血管がつまるなどして発症する。
パーキンソン病は中脳の黒質ドーパミンニューロンが減り、
大脳基底核にドーパミンが送れられなくなる。いくつかの集団調査が
運動が認知症を予防することを証明している。その一つで1970年代1500人を対象とした
調査がある。週2回以上、運動していた人はそうでない人より50%認知症になる確率が低かった。
人生において運動がどれほど支えてくれるかに列挙する。①心血管系を強くする。
②燃料を調整する。③肥満を防ぐ。④ストレスの閾値を上げる。⑤気分を良くする。
⑥免疫系を強化する。⑦骨を強くする。⑧意欲を高める。
さてどんな運動がよいか。有酸素運動、週4日、筋力トレーニング週2回、バランス、
柔軟性を重視した運動(ヨガやピラティス)を週2回。
そして学び続けることだ。ボランティア活動も有益である。
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